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渡辺光一氏
フィリップ モリス ジャパン合同会社
コーポレート アフェアーズ
エクスターナルエンゲージメント
マネージャー 渡辺光一

1993年、フィリップ モリス ジャパン合同会社入社。企業法人担当等を経て、現在に至る。

加熱式たばことは?ハーム・リダクションの考え方で成人喫煙者の健康リスクを低減する可能性のある製品を開発

たばこ葉を燃焼させないことで
有害性成分の量を平均90%低減

【図表❶】ハーム・リダクションの概念を表す式

さまざまな重大疾病の起因となることがわかっている喫煙。昨今では受動喫煙防止対策の議論も活発になっているが、WHOは予測可能な将来、世界中で10億人以上が喫煙を続けていると推測している。そんな中、世間で話題になっているのが、加熱式たばこである。紙巻たばこの一番の問題は、たばこ葉を燃焼させたときに発生する有害性成分だ。加熱式たばこは、たばこ葉を燃焼させるのではなく加熱するため、加熱式たばこから出る蒸気に含まれる有害性成分の量は、燃焼を伴う紙巻たばこの煙と比較して平均90%低減できるという。

【図表❷】有害および有害性成分形成の低減

「公衆衛生の観点には、ハーム・リダクションという考えがあります(図表)。これは、害のある行為そのものをなくすのではなく、そうした行為によって引き起こされる害の低減を目的とした考え方。つまり、喫煙をし続ける人たちに対して、将来、疾病にかかるリスクを低減する可能性のある製品に切替えていただこうということです。そのために、約10年前から400人を超える世界トップクラスの科学者をスイスの研究施設に集め、本来の喫煙と同じような満足感と、たばこ本来の味わいを得られるような製品の開発を行ってきました。こうした研究から開発された製品の一つが、加熱式たばこです」と、フィリップ モリス ジャパン合同会社の渡辺光一氏は説明する。

加熱式たばこは、WHO、FDA、カナダ保健省などが指定する有害および有害性成分の量が、紙巻たばこと比べて平均して約90%低減されていることが証明されている(図表)。これらの実験データから、紙巻たばこから加熱式たばこに切替えることの意義について、渡辺氏は「疫学データによると、燃焼を伴う紙巻たばこの喫煙の期間が長ければ長いほど、喫煙関連疾患を発症するリスクは上がり、ある時点で禁煙をすると、そこから疾病リスクが下がっていくことがわかっています」と話す。

同社は、成人喫煙者が紙巻たばこからリスク低減の可能性のある製品に切替えることで、疾病リスクが限りなく禁煙をした状態に近づくことを目指している。成人喫煙者を無作為に加熱式たばこ、紙巻たばこ、禁煙に割り付け、加熱式たばこ群、紙巻たばこ群には自由に喫煙・使用してもらった結果、加熱式たばこ群は主な有害性成分への曝露が、禁煙した状態に近づいたという(図表)。

「当社では、成人喫煙者の方になるべくスムーズに加熱式たばこに切替えていただけるよう、味わい、満足感、そして所作を含めて従来の紙巻たばこと変わらない体験ができることにこだわりました。現在、世界ですでに300万人以上の方が紙巻たばこから加熱式たばこに切替えています。

今後、第三者機関にこういった製品を科学に基づいて調査・評価していただくことで、公衆衛生に大きなインパクトを与えられればと考えています。

企業の喫煙対策の一つの選択肢として、加熱式たばこを検討していただきたいと思います」

【図表❸】曝露の低減

パネルディスカッション

喫煙者と非喫煙者、双方の気持ちを考えるこれからの喫煙対策

健康経営における職場環境、喫煙対策などについて、『月刊総務』編集長の豊田健一が司会を務め、DeNAの平井孝幸氏とフィリップモリス ジャパン合同会社の渡辺光一氏に登壇いただき、パネルディスカッションを行った。

喫煙者と非喫煙者の間の不公平感を、いかに調和していけばよいのか?

渡辺いろいろな企業でお話を聞くと、非喫煙者の方は喫煙者がたばこを吸う時間は仕事をさぼっているという意見が多い。企業によってさまざまだと思いますが、人事や総務の方は非喫煙者、喫煙者の意見を聞き、長期的な視点で取り組み、ハレーションを起こさないようにするのが大事だと思います。

平井喫煙は個人の嗜好の問題でもあり、喫煙者目線でも考えることが必要だと思います。とはいえ、社員が副流煙を心配して、喫煙室と同じフロアにあるカフェに行けないという切実な意見もあります。喫煙者に寄り添うというのではなく、喫煙者、非喫煙者に満遍なくヒアリングをして双方の気持ちを把握し、時間をかけて喫煙対策に取り組んでいくことが大事だと思います。

喫煙対策で大切にしていることは?

平井 世の中の流れも加味しなくてはいけないと思いますが、当社では非喫煙者の受動喫煙対策を進めつつ、喫煙者のニーズを一定くみ取ることを考えたときに、いきなり喫煙室をなくすと反発が大きいため、選択肢の一つとして加熱式たばこがあったことは非常にありがたかったと思っています。

渡辺 非喫煙者からの要望にどのように応えるかという課題は、多くの企業が抱えています。企業側は喫煙対策を放置せず、きちんと取り組んでいるという姿勢を明らかにするのが重要です。

受動喫煙は、喫煙者のマナーにも問題があるのでは?

渡辺喫煙所の中だと、なぜかマナーが悪くなる方もいます。喫煙者は自分たちの灰や煙、あるいは行動そのものが非喫煙者に不安や迷惑を掛けていないかを常に意識しないといけません。人に注意されたからではなく、自分の気付き。自走することが重要だと思います。

健康経営において、いちばん大事なこととは?

平井社員みんなが健康で元気になれば、会社の業績アップにつながりますし、実際にそういった数値を出している企業もあります。今後、健康経営を進めることで自社にメリットがあるという事例が多く出てくると思います。とはいえ、社員が「嫌だ」と思う取り組みは絶対に普及しません。社員目線で、みんなの幸福感が高まるような形で進めていけるのがいい。健康経営は日本のすべての企業が取り組むべきことだと思っています。

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フィリップ モリス ジャパン合同会社
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